令和7年度 年度はじめ式 会長挨拶
本日はお忙しい中、倫理法人会年度はじめ式典にご臨席いただきまして、まことにありがたく、厚くお礼申しあげます。今年度もこれほど多くの皆様にお集まりいただき、無事開催迎えることができました。
昨年度、つまり令和6年度におきましては、皆様のお力添えいただいたおかげで奈良県倫理法人会の目標は見事に達成。念願の奈良中央準倫理法人会の開設も叶い、全てにおいて順調であることは全て皆様方のご尽力の賜物であり、感謝の念に堪えません。誠にありがとうございました。奈良県倫理法人会は本当に順調に進んできています。
さて、奈良県倫理法人会において、今年度、令和7年度の目標は「内容つくりの年度」でございます。これは令和5年度・令和6年度において、それぞれ「人つくり」、「形つくり」と標し、数値目標の達成だけでなく人材育成や組織作りにも注力をいたしました。
その結果、喜ばしいことに奈良県倫理法人会には大変多くの素晴らしい仲間が生まれ、人材が育ち続けています。さらに組織としての基盤も盤石になって参りました。
今年度の目標である 「内容つくり」は、倫理法人会での教えで言いますと「拡充」の「充」を意味します。倫理法人会は、常に数の拡大である「拡」と、質の向上・充実の「充」を両輪として活動しております。
「充」について申し上げますと、私たちにとって「充」とは「会員の満足度が向上すること」に尽きます。具体的に申しますと、より多くの会員の皆様が倫理実践に取り組み、それによって素晴らしい結果を得、倫理の輪を拡大することであります。
つまり、第一にはとにかく「実践者を増やす」ことが重要です。第二に、実践を通じ「倫理体験」を得ることで倫理を実践することの素晴らしさを体感していただきます。そして第三に、この体験を周囲の方々に伝え、倫理の素晴らしさを知っていただくことが肝要です。兎にも角にも、実践あるのみ。この三点を、皆様と共に進めて参りたいと考えています。
つきましては、令和7年度は実践報告会を全単会で開催していただく段取りをしております。おおよその流れは次のとおりです。
まず、①MSなどの講話からの気づき➁倫理の書籍などからの気づき③倫理指導から得た実践のうちいずれかでもよいので、それにもとづいて倫理実践に取り組んでいただきます。
そして得られた倫理体験を、報告会にて多くの会員の皆様と共有する、という運びです。この倫理体験こそ、倫理法人会で学ぶ最大にして最高の特長であります。これは他のどの団体にもありません。特に自己啓発セミナーにはじまる、ハウツー、小手先の技術を教えるような団体で得られることはまずありません。ですから、倫理実践の素晴らしさを今一度噛みしめ、数多くの実践を通して、活き活きとした実践者であふれる会にして参りましょう。
さて、今年度における要点をお伝えしますと、まずは奈良中央準倫理法人会を100社にし正単会としての設立することです。その他、飛鳥倫理法人会・大和まほろば倫理法人会も100社の正単会としての資格復帰を確実に行なっていただきます。さらに奈良市倫理法人会においては奈良中央倫理法人会との2単会で奈良市のティッピングポイントである204社を確実にしていただくようにお願い致します。各単会が設定した目標達成のために奈良県役員一同応援してまいりますので些細なことでもご相談くださいますようお願い申し上げます。
委員会活動におきましては、奈良県倫理法人会の活動の要であるモーニングセミナー委員会の委員長として森高士さん、副委員長は吉村るみさんにお願いをしております。私共の活動は何をおいてもモーニングセミナーの1点につきます。これは永遠不変の鉄則です。モーニングセミナーの会場を文字通り神聖化するための取り組みを本年度も引き続き全力で行なってまいりましょう。
今年度も、年3回のモーニングセミナー研修を実施する予定です。お二人とも新任ですが、すでに県内各単会のモーニングセミナーに足しげく通っていただき、各単会の課題などを的確に指摘下さっています。モーニングセミナーにおける自単会参加者数のアップはまさに「充」の部分の向上、ひいては会員満足度向上の証ですから、その施策をどんどんと行っていただきます。
朝礼委員会は下田真也委員長と村田臣弘副委員長にお願いをしております。昨年度より継続して職場の教養を使用した活力朝礼の導入や、感動朝礼の実施などを中心に動いていただきます。朝礼というと多くの社員さんがいる会社のものだと思われがちですが、倫理法人会では「職場の教養」を使用した一人朝礼の実施も推進しており、その効果についてもご説明いたしますので、全員に朝礼の活動にも注力していただきます。
女性委員会におきましては、は姫嶋怜巳委員長と新吉文枝副委員長にお願いをしております。私は全国いろんな単会にお伺いしておりますが、女性経営者が輝いている単会は確実に盛り上がりを見せ、活気ある単会となっております。奈良県においても女性の活躍やリーダーシップが重要であると考えており、この1年、女性委員会の活動には大きく期待しております。奈良県には一部男子校というか男子部のような単会が存在します。そこにおいても海外の女性首相や女性アイドルのように輝いている方が存在するから、団結力や活気のある単会になっているのです。
そして「充」の向上、つまり会員満足度アップの要であるのが研修委員会です。今年度も引き続き加鬮賢治委員長、品川美栄子副委員長にお願いをしました。昨年度よりお願いしている、「新会員に対する倫理法人会の活かし方」についてオリエンテーションを継続していただく他、今年度の「内容つくり」の要と位置付けている実践報告会の実施、そのためのスピーチ講話者の養成講座まで至れり尽くせりの内容を研修委員会にお願いしております。盛りだくさんの内容でございますのでご期待ください。
また、本日急に特記事項として記さなくてはいけなくなった事柄があります。事情はお察しいただけると思いますが、私は研修委員会のもうひとつの大きなお役目として富士研受講の推進を行います。昨年度は通常の経営者倫理セミナーのほかに、富士研定番の12月と5月に開催されている、丸山敏雄創始者の生涯を振り返る「丸山敏雄とその時代」に多くの方々にご参加いただきました。特に奈良中央の開設にあたっての中心メンバーの方々には多くの受講をいただき、創始者の思いを知ることで開設に至ることができたと確信しております。
今年度も2月に開催される通常の経営者倫理セミナーにも多くの方々の受講を推進するとともに、「丸山敏雄とその時代」にも皆さん一緒にご参加ください。日々の業務に忙殺されそうな中、2泊3日の安らぎ、そして感動に満ちた学びのひと時を共に過ごしましょう。
詳しくは明朝の飛鳥倫理法人会のモーニングセミナーでご説明する予定ですので是非ご参加ください。
最後に、奈良県倫理法人会全体で見ると、令和7年度の普及目標数字は4単会合わせて405社となります。各単会の資格復帰が100社と申し上げましたが、都道府県倫理法人会の正資格は何社なのかと考えさせられました。そして昨年度末に奈良県と同じ創立25周年の滋賀県の式典に参加してまいりましたが、その時に、都道府県としての正資格はもしかすると1000社ではないのかと感じました。なぜなら法人局が準備してくださっている委員会活動が機能するのが1000社だからです。そうなると来期の目標である405社はまだその半分にも満たない数字ではあります。私の会長任期の内には決して達成できることができないであろう数字です。私は接ぎ木でしかありません。しかし、今の皆様のこの活力、そして2年間進めてきた「人つくり」と「形つくり」で次の世代や人材、そしてまたその次…と続く方々がしっかり活動していただける基盤はすでに出来上がったと確信しております。皆様と一緒に今後のさらなる発展の前兆、夜明け直前の今の奈良県倫理法人会、私からすれば噴火直前の火山のようにも見える奈良県倫理法人会の活動を今年度「内容つくり」として推し進めてまいりましょう。
今まで奈良県倫理法人会の歴史を紡いできてくださった歴代の皆様に感謝申し上げ、私の任期3年目の最終年、そのバトンをきっちりと次に繋いでいけるように1年間活動していくことをお誓い申し上げます。
この1年間もまた皆様と悩みや苦しみ、そして楽しみを共有し、活動に励み、そして奈良県倫理法人会役員一同、全力で皆様を応援し支えて参ります。
令和7年度も何卒よろしくお願いいたします。