2024年8月 県会長あいさつ

年度末のご挨拶

 立秋を前にまだまだ暑さ厳しく、熱帯夜が続いており、皆様方のご健康を案じる日々でございます。この暑さも、あとひと踏ん張りです。今月上旬の立秋の声にはじまり、広島・長崎の原爆の日、そして全国高等学校野球選手権大会(甲子園)の開幕やお盆を迎える頃には朝と夜は少しずつ過ごしやすくなって参ります。そして気が付けば赤とんぼが飛び始め秋の訪れを感じることでしょう。あと一息、暑さもこの季節ならではの風物詩と楽しみつつ、暑さに負けず頑張ってまいりましょう。

 さて今月8月は、倫理法人会における年度の最終月です。奈良県倫理法人会では6月19日に令和6年度、つまり今年度の数値目標を達成し、達成祝賀会を晴れやかに開催することができました。これもひとえに会員の皆様方の情熱とご尽力、弛まぬ前進の賜物と存じます。深く感謝申し上げます。

 また7月には、次年度に役職を担ってくださる皆様にお集まりいただき、次年度役職者基礎研修を行いました。さらに奈良県倫理法人会はじめ、各単位倫理法人会ではすでに9月から始まる次年度、つまり令和7年度の活動に向かって動き始めており、現在は、いわゆる助走の期間です。この間、多岐にわたる計画を立てておりますが、計画を立てるために、この1年を振り返って、達成できたこと、未達成に終わってしまったことの両方を一つ一つ吟味しました。つまりPDCAサイクルにおけるC(チェック)を徹底的に行ったのです。この取り組みを通じて、私だけでなく、関わった皆様方が、改めて「物事はCから始まる」ということを再認識し、PDCAサイクルの重要性を理解することができました。

さて、私の会長の任期は来年度で終わります。この間に達成可能な項目と、そうでない項目があると考えています。前者については自ら動くのみなのである意味難しいことではありません。しかし後者については率直に述べると、私の手から離れる、ということになります。申し訳なくも、未解決の課題を残したまま、次のお役の方に引き継がなければなりません。

しかし、私はそれが心残りだとは考えていません。実のところ、こうなるであろうことは、2年前に会長のお役を引き受けた時点で見えていました。当時の奈良県倫理法人会の状況分析を行った結果、「この3年間で優先すべき事項」を基に方針を決めました。ここに来て、まだ残っている項目があるからと言って今更それを崩すことはできません。

つまり、現時点において、2年前の私が立てた計画は概ね予想通りに進んでいると言っても過言ではありません。今、残っている項目について少し気がかりであるのも、計画が当初の通りうまく進んでいるからであると考えられます。

この2年間、特に他府県の年度末の達成祝賀会や開設設立式典など各県の様々な行事に参加することが多々ありました。ありがたいことに、行く先々で多くの方に「奈良県倫理法人会は明るくなったね」とお褒めの言葉をいただくことがだんだんと多くなりました。私が明るくパフォーマンスの能力に長けているからではありません。そのようにパフォーマンスに長けた方は全国的に見てたくさんいらっしゃいます。この「今の奈良の明るさ」を評価していただくたびに、会員の皆様方が活き活きと喜んで倫理法人会の活動に参加して下さっている証左だと胸が熱くなります。そしてそれが私の何よりの励みになっています。

最後に、人生が有限であることと同様、会長の任期も同様に期限があります。限られた期間の中で、まずは、自らの自分の置かれている立場を認識し、さらには俯瞰的に物事を見て、現代社会や歴史なども含めて物事を考えていくという練習をしっかりとすることができました。来期は、いつも倫理で学んでいる重要事項の「捨我得全」、「得るは捨つるにあり」。そこに立ち返えって、しっかりと最後の後始末の実践の1年を歩んでいく決意です。

会長職最終年3年目の来期も、皆様を全力でサポートしてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

猛暑のみぎり、健康には十分にご留意していただき、さらにご活躍されますことをご祈念申し上げます。

Follow me!