奈良県倫理法人会設立25周年記念式典 謝辞

奈良県倫理法人会は本日1月21日を持ちまして、設立から25周年を迎えます。

これもひとえに皆様のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

25年前に奈良県に倫理の学びを教え伝えて下さった倫理研究所の皆様には感謝の念に堪えません。大阪府より伝えに来ていただいたとうかがっておりますが、奈良の地に倫理の種を蒔いて下さった先人の方々、そして25年間の歴史を弛むことなく育てて下さった歴代の奈良県倫理法人会会長をはじめ、陰に日向に支えて下さった多くの関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

今日があるのも、先人の皆様が「世直し」の精神の元、夢を追い、どんな苦難に直面しても一歩も引かず諦めなかった懸命な普及活動の賜物です。私共はこの節目に今一度元来の「世直し」の精神に立ち返る決意です。具体的には自助自立の精神と衿持を高めること、国民それぞれが道徳的背景、つまりモラル・バックボーンを確立することであります。そのために会員一丸となって「人は鏡」の実践を推し進めてまいります。同時に倫理全般の学びをより一層深め、普及活動に努める所存です。その中で自己変革に励む実践者を養成していきたいと存じます。皆様方には今後とも倍旧のお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


現在、日本だけでなく地球規模で人類は様々な問題に直面しています。非常に心が痛むことに、この奈良の地では、元内閣総理大臣の安倍晋三氏が演説中に銃撃されお亡くなりになるという、日本社会を大きく揺るがす事件がありました。また、世界規模では2020年にパンデミックが発生し未だに解決はできていません。2022年にはロシアがウクライナを侵攻し民間人が犠牲となっています。さらに2023年にはイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が始まり、ガザ地区だけで1万8千人以上、その多くが女性と子どもが命を落としています。
他にも、地球温暖化などの環境問題、人口問題、食料問題、エネルギー問題、災害、テロ、国際組織犯罪といった数々の問題は、一国だけの問題ではなく、国境を越えた地球的規模の問題であり、地球上に生きる全人類の生存を脅かしています。このような時代に、私たちはどう生きるべきでしょうか。

ところで、私は最近、物事の本質を見抜く人が少ないように感じます。主体性がなく「メンタルブロック」つまり「できない自分」の言い訳をし、「類は友を呼ぶ」とのごとく似たような人間同士が迎合し、前に進むことをせず、自分の目の前にある抜本的問題から目をそらしています。中には、そういった目の前の問題から逃げるために自分の問題はさておき、いきなり大きな規模の問題に取り組む人たちもいます。

一方、我々が行なっている倫理運動は、丸山敏雄創始者が敗戦後の日本社会で興された「世直しの運動」です。創始者自身が発見された生活法則である「純粋倫理」を世に広め人類に平和と幸福をもたらしたいという熱意で一人立ち上がられたのです。以来、この精神が絶え間なく続いています。倫理ではいかに考え、生きるかを学びます。それも、自分の立身出世や事業の利益のためではありません。脚下照顧と言うように、倫理の学びは、自らの足元にある身近な問題から始まり、倫理で学んだ事柄を自分の身の回り、そして「世のため人のために働かせ拡げる」という実践が肝要です。地道な実践を積み重ね、日本という枠だけではなく地球市民として、地球規模の各課題の中で自分ができることに取り組む。創始者の決意である平和と幸福を築くため、日々倫理の実践に励んで参りましょう。


さて、改めて25周年という節目を迎えることができたのは、確かに素晴らしく有難いことであります。しかし、この先の奈良県倫理法人会の未来を考えると、これは1つの中間地点にすぎません。さらに高い目標を遂行するために、この節目を超え30年、40年、50年と次の世代に絶えることなく託し続けることが今後の目標です。各中間目標を達成するプロセスが適切に実践されているか否かを判断する指標をメルクマールと言います。倫理の実践、拡大においても、メルクマールを意識し、倫理における目標達成のための行動や方法が適切になされているか厳しく判断して進んで参りましょう。そして、また皆様方に成果を発表したいと存じます。

今まで先人たちがたくさんの苦難を乗り越えてきたように、今後、私たちにも様々な苦難が襲ってくることでしょう。しかし、私たちには「苦難福門」「苦難を成長の糧とする」と言う学びがあります。先人たちもこの学びを通して負けずに私たちにバトンを渡して下さいました。私たち奈良県倫理法人会会員一同は、丸山敏雄創始者のご金言と先人たちの実践を決して忘れることなく、一人も脱落することなく、これからも苦難を成長の糧とし、大きく飛躍して参ります。そして我々の生活や事業上の考え方に密着した智恵に溢れたこの「熱き思い」を受け継ぎ、拡大のために活動して参る所存です。

結びになりますが、25年という歴史の中で私共は多くの方々から温かいご支援をいただいてまいりました。最後に、今一度本日ご臨席の皆様、ご関係の皆様に御礼申しあげるとともに、今後とも変わらぬご支援ご協力とご指導ご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申しあげます。そして、会員、会員企業の皆様、本日ご参加いただきました皆様の益々の繁栄をご祈念申し上げます。
本日は、誠にありがとうございました。

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